nikki-site 雑文速報
 あいうえお順INDEX 



 ▼ ロバート・アルトマン 『ショート・カッツ』 (93 米)


 ん? ちょっと待てよ、ラストのアレって、本当にアレが起こる前でしょ。この映画が出来たの。'93だもんね、実際にロスでアレが起こったのは'94年。やべっ(+_+) どうするよ。


 10組22人の男と女がどっかで偶然必然にも絡まりあう。思いきり真剣に見てたわけちゃうので、細部で、ん?どうなっとんだ?というのもありです。見る側には少々の曲解があってもしゃあないよ。それって日常でもごくある話でしょ。ひょんなとこから、ある人間とある人間の関係がわかったりして、なんやぁ、そういうことやったんなんてのもありですね。でも、それはそれで、そういう関係が見えなくても、見えてる部分だけで、どんどん自分の目の前に展開されるドラマは進むもの。
 テンポが小気味よくて、見てて疲れない。わからないとこはわからなくてもいい。というわけで、久しぶりに肩の力を抜いて見ることできたかな。
 ジャック・レモンが、じつはあのときと大昔の話をぼそぼそ喋りだす。それを息子のブルース・デイヴィソンが苦々しく聞かされる。が、ジャック・レモンは、その息子に頓着せずに、そのことを抱えたままで、自分は死んで行くことはできない、あ、決して重く喋るわけじゃなくて、あくまでぼそぼそと喋っている。さすがってところ。
 みんながみんな小市民。マシューなんて色男にゃ全く興味なくて、やっぱトム・ウェイツのむさ苦しさがたまらない。アニー・ロスが渋くて、彼女のボーカルに語らせてるところが大きい。で、それより何より必見!ジュリアン・ムーアの下半身には痺れます。
 をーをー、みんな、みんな、別れてしまえぇ〜!って声援しながら見てるのって邪悪でしょうか。

CinemaScape ★★★



2001年10月22日(月)
 ≪   ≫   NEW   INDEX   MAIL   HOME 


My追加