|
|
■■■
■■
■ ▼ ミケランジェロ・アントニオーニ『ある女の存在証明』 (82 伊・仏)
こういうの秋にぴったりでしょ(微笑) せつなくもなりますって・・・・女から見ればなんと男は優柔不断ってものかもしれないけど。 ラスト近くのベネチアの潟のね、あれってわかるんだよねぇ。実際、連れてって、しまったぁと思ってるときもあるんだよ。でもどういうわけか、ああした茫漠とした風景というのはボクは好き。好きだからって、そんな場所に連れていっていいってもんでもないんだけど、でもボクはそれってすごくわかるんだけど。。。あーぁ、そういうせつなさってのわかるようになってしまったかってのが正直なところ。これって三十代に見たときにはいまひとつわからなかった。考えてみたら、それはそうかもしれないなって今思う。『欲望』にしても、はじめて見たのが二十代でわかったような気にだけなってて・・・ とりたてて凄い映像があるわけでなく、映画本来の淡々と描かれた渋さというのって、いまのボクの年になってやっと見えて来たかな。だってこれアントニオーニ70歳の作品でしょ。そう考えると凄すぎる。70になってまだこだわり続けられる凄さ、懐古譚なんかじゃなくて、いわゆる《愛の不毛》を追い続けられるのって凄すぎる。 トーマス・ミランとダニエラ・シルベリオのシーツかぶったベッドシーンって、ルーツなんだよね。やっぱりこのシーン見とかなきゃだめでしょー。アントニオーニの濡れ場って、このシーンだけでなく、どれもゾクゾクしてくる。とくにボクは背中フェチだから。ちなみにイダのクリスティーヌ・ボワッソンは『エマニュエル』とやっちゃう人です。 ところでイダとメイビとどっちと言われると、うーん、どっちも欲しい。階段の上からメイビを盗み見るシーンなんてほんと胸きゅんきゅんのきゅん。
2001年11月13日(火)
|
|
|