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 ▼ クレール・ドゥニ 『ネネットとボニ』 (96 仏)


 ブリオッシュが食いたい。クロワッサンが食いたい。やっぱりピザってのはあんな釜で直に焼くから美味いんだよなぁ。ピザのベースにばらばらばらぁっとチーズを振りまいてるのには涎たらたら。ピザも食いたい。
 トップシーンのプールから上がったネネット(アリス・ウーリ)の濡れた尻にはどんだけ期待したことか。をっと、これはかなりやってくれんじゃないかと生つばごっくんだったんだけどなぁ。初めの30分あたりはけっこうボク的にはイケてるんだよ。パン屋ヴィセント・ギャロの嫁さんヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(ただしこのお姉さんはボクの好みではない)のFカップ谷間あたりを舐めるようなカメラとか。それとかー、セックスを暗示させるパン生地をこねこねこねだとか。
 そのネネットが兄ボニ(グレゴワール・コラン)のところに転がり込んで話が見え始めてきたところあたりから、ボク的には逆にしぼみ始めた。ふつうはこっからがぐっと盛り上がってくるんだろう。
 このグレゴワール・コランというのはボクは知らなかったけれど、『オリヴィエ・オリヴィエ』や『ビフォア・ザ・レイン』でブレイクアウトしてけっこうファンもおるらしい。そこらあたりで14〜5歳のガキんちょってあんまりというかほとんど全く興味ないからなぁ。この『ネネットとボニ』になると、もう一人前の男で、監督ドゥニ、カメラのアニエス・ゴダールともに女なもんで、このコランの裸で寝てる背中を撮りまくるわ、オナニーさせてみるわ、あ、露骨にモノが映ってるわけではないので期待しないように。そういうところ男のボクが見てもいまいちうれしくないのは当たり前なんだけど、女の人はやっぱり可愛い中坊でブレイクした男のセクシーを見たらエエもんなんかなぁ。逆の立場で考えてみたら、例えば、奥菜恵やら、深田恭子なんかに、見えない、見せないまでもオナニーさせてるとなると、そそられるのと同じなんかなぁ。でもそそられるだけで、それがメインにされたってどうってことない。そこんところようわからんけれど、要は女性が作った女性のための、たぶんに母性本能くすぐり系の映画だという気がしないでもない。
 それはそれとして、話のプロットも、これは最大公約数的に受け入れられるんだけれど、ボク的にはもうひとつ好きな話ではなかった。あくまでボク個人的にね。ずばぁーんとオヤジを撃ってしまうあたりはフランス映画っぽくていいんだけど、扱ってるテーマ自体がどうもね。
 
 
  ★★☆  




2001年11月23日(金)
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