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 ▼ 岩井俊二『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 (93 日ヘラルド)


 フジテレビの「ifもしも」用に撮られたもの(『少年たちは花火を横から見たかった』)だけど、劇場版(『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』)では、タモリの余計なしゃべりがなくていい。うざいんだよ。余計なことしゃべんなっつうの。だからボクも余計なこと書かない。以上、終わり。をい(-_-)

 奥菜ちゃんエエですねぇ。ボクだってうらサイトのトップに使ってんだから。しかし、当時、14歳でしょ。物語の設定ではこどもたち5年生、6年生?その頃の子供たちの成長は雨後の筍のごとくに速いからね。しかも女の子は男の子より先を行ってるから。「16歳に見える?」と言われても何か変。16歳には見えても、12歳には見えないです。
 話はやっぱり「ifもしも」で、あのときもしこうなってたらどうなっただろう、という、いわゆる「たら話」。そういうのってよくある話で、あのときあっちの道を通ってたらだとか、あのとき思いきって押し倒していたらだとか、長いこと生きてきたら、誰だってひとつやふたつ、ボクなんかは少なくとも108個はある。で、それに淡い想いをよせるのはそれぞれの人の勝手で、人それぞれ、この『打ち上げ花火』を見て、あぁー青春ねと想い入って下さいませ。だからどうなんだ。
 だもんんで、そういうところに持っていこう、持っていこうという意図がありありで、特にラストの灯台に上がった子供たちのシルエットのバックに花火があがるシーンなどはワケもなく美しい。だからどうなんだ。
 それはそれとして、奥菜恵が浴衣姿でスーツケースをひきずっている姿にははっとさせられるものがある。「ifもしも」を通り越して予想の出来ない展開が始まる。その点においてこの『打ち上げ花火〜』は秀逸だと思える。山崎裕太と奥菜恵の飯岡駅のシーンは、芝居の上手い下手など関係なく、逆に上手くないからこそ、典道の幻想としてのリアリティーをもつことができたと思う。
「……今度会えるの二学期だね」

CinemaScape  ★★★☆  


※ テレビでの「ifもしも」は見てないけど、シナリオを読んだかぎりではラストなどはかなり変更されてるね。シーン91は劇場版ではカット。これは正解。プールのシーンもありません。



2001年11月24日(土)
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