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 ▼ デビッド・リンチ『ワイルド・アット・ハート』 (90 米)

 正直、あのラストにはこけたね。 ♪〜ラブ・ミー・テンダー らぁみぃすいぃ〜 はい、勝手に歌ってて下さい。まぁ、ボク、エルビス嫌いだし、いいのだよ。
 リンチといったら、どうも『ツイン・ピークス』や『イレイザー・ヘッド』といったどうしようもない出口なし。一旦、迷い込んだら、あら、どうしましょの印象がきつすぎる。ラストで「いい魔女」が出てくるところで、うん?何が始まるんだ?と思ったら、「あなたの落とした斧は金の斧ですか、鉄の斧ですか?」ごときお姉さんが出てくる。やめてくれよぉ。
 つまんないラブ・ストーリー。 だって、そうでしょ。枝葉とってしまったら、出所してきた男との恋の逃避行。あげくに再度入獄。それを待つバカ女 ― あ、このローラ・ダンという女優きらいだもん。『ブルー・ベルベット』にも出とったけど。すべからくヤンキーむんむんってのは生理的に嫌悪感があるのよ。ダメダメ
―そんなラブ・ストーリーにリンチ・アイテムをからめたからってどうなるってもんじゃない。なんかとって付けたようにしか思えないんだけどなぁ。あの乱杭歯のおっさんのどアップなんてのはイケてるのに、どうなっちゃたんだい。ボクにゃエルビスもどきのニコラス・ケイジがどうなろうと知ったこっちゃない。襲撃された銀行員のぶっとんで犬がくわえ去った手首の行方の方が興味津々なんだって。
 真剣なリンチ・フリークからは、あんたリンチの一面しか見てないじゃない、とブーイングされようが構わないのだ。もっぺん確認してみたいんだけど、あのラストの女神は、リンチ一流のおちゃらけじゃなくて真意だと思うわけ?

CinemaScape  ★  


2001年11月29日(木)
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