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 ▼ セオドア・ウィッチャー『ラブ・ジョーンズ』 (96 米)


 このサントラ盤は出てすぐに買って、いつも車の中で聞いてた。ブレイクする直前のLauryn Hillだとか、Xscapeのあの"In The Rain"が入ってたり、あのあのEllington & Coltraneの"In A Setntimental Mood"だ。これ、昔よく回したなぁ、昔って30年前だけど、夜遅くになると無性に回してみたくなって、ピロピロピロロンというEllingtonのピアノがリードしてブァブァブァブァババババーとトレーンのサックスが追っかけて入ってくるの。ちゃんと自分でもっとけよ。これマストだよなぁ。映画の中でもはじめにダリウス(ラレンツ・テイト)が、ニーナ(ニア・ロング)を口説きにかかる詩の朗読の部分がサントラにも入っていて、一気に気分なんだけどな。とにかくそのサントラCDはよく車でかけていたのに、「まごさん、これいいねぇ」ってそのまんま裸で持ってきやがって、早く返して下さい! うちにはそのCDのケースだけが寂しく残っておりま。
 で、映画の方だけど、ブラックムービーって思って観たからこけました。とりあえず、こういう切ない話には黒い音楽がよく似合うということだけ確認。いちおう、かの"In A Setntimental Mood"が挿入されるところは胸キュンとはなるけど、それとてこの曲へのボクの思い入れの強さからだけで、欲を言えば、もっともっと決め決めのところで使って欲しかった。やっぱり口説くのならRアンドBだな。
 ちょいとお上品に気取りすぎってか、9時台、10時台のトレンディドラマ。もっと猥雑であってほしいんだよ、ブラックムービーなら。でも考えてみたら、この映画が出た97年あたりからは、さすがのHiphopにもストリート性がなくなって、"The Miseducation"でLauryn Hillがグラミーとったのも98年だもんな。そのストリート性の削除と引き換えにブラックミュージックが一般受けするようになったってこと。そうなんだよ、この映画にもストリート性が感じられないのだ、ということはもっと一般受けしてもいいわけだ。つまりブラックムービーという括りもなくなって、ブラックムービーと意識すること自体もはや遅れているというべきなのか。チープな、チープってのはボクの場合、褒め言葉にもなるんだけどそうじゃなくて、安易なつくりのアメリカ映画の真似したっておもろくないやんねぇ。をっと、これもアメリカ映画だったか。
 でもブラックムービーなどと意識せずに、ごくごくふつうに映画観るなら、色だってきれいだし、わけわかんねぇと嘆くこともないだろう。胸キュンになりたい人には絶対お薦め。
なんだかんだって、ブラック好きだから仕方ない。。。。

CinemaScape  ★★★  

 
あら、このニーナのニア・ロング、先週の『ソウル・フード』の末の妹じゃないの。それくらい気がつけよ(^_^ゞ>自分
 ちなみにウーピーの『メイド・イン・アメリカ』でもウーピーの娘です。


2001年12月10日(月)
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