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■ ▼ デビッド・クローネンバーグ『イグジステンズ』 (99 英・カナダ)
はい、やっぱり外しました。期待はしてなかったんだけど。 1. ジェニファー・ジェイソン・リーがスキー靴背ったろうてでてきたときにはマジやばいと思った。 2. 脊髄に穴を開けてケーブルでマシンを直結させるなんて、どこが近未来やねん、と失笑してしまう。どたまにチップ埋め込んで、赤外線でデータ飛ばすとかでけへんのかなぁ。 3. 両生類の有精卵?これも結構失笑モン。グロならもっとど派手にグロってほしい。なまじSFXなんて使うから滑稽なだけ。いっそ、生きてる両生類を素手でぐにゅっとハラワタかっさいてくれたらいいのに。あ、動物保護団体がうるさい? それなら食用ガエル使うとか、ウナギだとかヘビだとか、生きたヘビがぐにょっとかたまってるのは、ヘタなSFXより何千倍もグロい。昔、少年探偵団で小林クンが閉じ込められたところに、ヘビの樽があったんだけど、あれには字面だけで恐れおののいたもんなぁ。 4. 最後にさ、ゲームに参加したのがコメント述べあうところなんて、ほんとゲームヲタクの集会かよぉ。ちょいと閉口。 5. ラストも現実とバーチャルの錯乱という予想できる結末で、全然はらはらもしないで終わってしまった。 思うにクローネンバーグに過剰の期待をしすぎなんかなぁ。エロくないクローネンバーグなんて、クリープのないコーヒー(古っ!)みたいなもん。 2の文句なんて、逆に考えてみれば、そのむちゃくちゃさがクローネンバーグらしくていいんだけどね。例えば、バイオポッドの穴に、唾をつけた指を挿入するのなんて、思いっきり変態なんだけれど、それ以上に進みようがないんだね、このネタでは。無理がある。 クローネンバーグが扱うにはあまりにB級であまりに安易すぎたんじゃないか。これが期待過剰だって。『裸のランチ』のエロさ、グロさはバロウズに負うところが大きかったというべきなのか。 一番の見どころは中華料理屋のスペシャルランチを食すときくらい。ヌチャピチャ感がたまらない。
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2001年12月22日(土)
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