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■ ▼ アンドリュー・ラウ『硝子のジェネレーション』 (98 香港)
かなりしっちゃかめっちゃか。話は飛躍はするわ。尻切れとんぼになってしまうわ。むぅ、極端な話、なんで天安門広場事件が出てくるのか、正直はじめ天安門事件の映像が流れたとき、それが天安門事件だとはわからんかったのだ。それくらいに唐突に挿入されて、しかもあまり脈絡とか意味が見いだせないんですけどぉ。。。そんな調子で、をいをい、この調子だと、ビデオ録ってたの(WOWOWでやってたのを録画)、途中で切れてしまうんじゃないかと心配してたら、オカンが急に逝ってしまって、いきなりまとめにかかると思いきや、そこからまた一山あったりして、とにかくとりとめが無いのだよ。 が、しかし、これは深く考えたもんの負けでしょ。おおらかなんだよっ。B級映画がと思ったらとてもおもしろくて、けっこうハラハラさせてくれるのだよ。香港ヤクザの出入りには武器というのはそこらの廃材金属棒だったり、あれがぁ、ずらぁーっとマシンガンやら並べられたら興ざめしてしまうんだけれど、をいをい、そんなものでどうやって殺るんだよという滑稽さがとてもいい。出入りのシーンといえば、あいつとの対決というのもなんであんなにでかく撮るのってくらい、いやとにかく支離滅裂。素直な疑問で、あれだけの大人数の出入りで、どうして敵味方の区別ができるんだろう。なりふり構わず、目の前にいる者にナタを振り上げてんじゃないの。 ところで、Bさん役のン・チーホン、渋い。どことなく若いころの唐十郎に似てたりして。似てるといえば、硝子の少年隊のひょうきんチョウパンのユエン・ワイホーは、これまた所ジョ−ジの若いころを膨らませたよう。サンカイのサム・リーもそこそこで、がいっちり脇を固めて、丘の上のシーンなんて、「これが青春だぁ!」と、「あの太陽に向かって走ろうぜ」とはやっとらんけれど、こういうシーンってすごくうれしくない? いちおうヤクザ映画だから、リンチシーンもあるわけ。当然のことながら、ヒーローのニコラス・ツェーはどんな陰惨なリンチを受けようが死なないわけでハラハラなんぞするわけもなく、それより黒龍のネズミだとネズミがうじゃうじゃ入った袋を、な、なんとニコラス・ツェーにかぶせてしまうなんて暴挙は痛快そのもの。こういうリンチは見たことがないので必見! 要するに、いまだと何? 嵐? とにかくジャニーズの何かにヤクザ映画をやらせてるようなもんだから、わかるでしょ。そういうはちゃめちゃがこっぴどく楽しくてたまらない。 ヤクザ映画は、東映のこわもてのおじちゃん達ばっかり集めなくてもできる! ジャニーズ事務所で企画制作しないかなぁ。
★★★☆
2001年12月28日(金)
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