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■ ▼ スティーブン・ソダーバーグ『セックスと嘘とビデオテープ』 (89 米)
ちょっと、終わってると思うんですがぁ。。。。 ソダーバーグの名前とタイトルにのせられた儂がアホだった。 CinemaScapeのレビューにも「レディ・コミかい」ってのがあったけれど、はい、そうですね。パターンとして全くそのラインを走ってるとしか思いようがない。 センスとか超ダサいのに、やたら女を食い散らかしてる男っておるでしょ。それがピーター・ギャラガー。この眉毛の太さと言ったらもうほとんど漫画。それにあの吊りバンが臭いのなんの。思わず、「お坊ちゃま」という漫画ありましたでしょ。それ思いだしてしまいましたです。そこへ病的に潔癖症(流しの掃除なんて笑えてしまう)の嫁がアンディ・マクダウェル。きっとフェラチオなんてするわけないんでしょう。そんな嫁の妹ローラ・サン・ジャコモまで食い散らかして、そりゃそうでしょ、こっちは何でもやってくれそうなコケティッシュな女。 そこに現れるのが、お目々にキラキラ星のジェームズ・スペイダー。これらのキャラ設定がほんとレディコミそのもの。安易すぎるんだって。精神的にきてしまってる人妻が、ふっと想いを寄せるようになってしまうというのもレデコミ。それが、あ〜ん、素敵だわん、わん(はぁと)で充足してしまってるのはもはやハーレクイーンの世界。どうしようもないのが、人妻昼下がりのお掃除で掃除機に引っ掛かったのが、妹のイヤリング。。。。だ、なんて、これってもうレデコミ通り越して昼メロの臭さ。それで一気に逝くかい。そんな女、描かれてもねぇ(-_-) 揚げ句の果てに、男同士の殴り合いにもならない殴り合いで、「オレはおまえがずっと想い続けてた女ともやってたんだぞ!」という捨てぜりふにはもうあきれ返りませり。こりゃダメだ。はい、こんだけ。 だいたい、恋愛関係にもないほとんど行きずりの男に頼まれて、ビデオカメラの前でタダで自分の性体験を語るのか。しかもそのテープをインポ男のオナニーのオカズになるというのがわかっててだぞ。 女の心理ってそんなもんなんすか? わかっちゃいないよねぇ。(これ、読んだ女性から激しく同意を求めたい(笑)) 映像的にも何ら面白さがなくて、'89当時にビデオ映像を映画にもちこんで、それが受けたというけれど、別にぃ〜、何が目新しい、革新的なんだか。キャラクター設定だけがなかなかよく描かれていました(失笑) なんでこんなのが、カンヌのグランプリなんかねぇ、審査委員長がヴィム・ヴェンダースだってんだから、首かしげてしまう。なんかなぁ、「やっぱりアメリカ映画かよぉ(-.-;)」ってところ。AがダメならBで行っとこ、めでたし、めでたし。。。。あまりにお気楽。そんなの救いにもなんにもなってねぇーっつうの。
Sex, Lies, and Videotape 監督・脚本 スティーブン・ソダーバーグ 出演 ジェームズ・スペイダー / アンディ・マクダウェル / ピーター・ギャラガー / ローラ・サン・ジャコモ
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2002年01月14日(月)
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