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 ▼ エミール・クストリッツァ『黒猫・白猫』 (98 独,仏,ユーゴスラビア)



ずばりっ、ロマ人によるP-FUNKぅぅっ!

 いちおう、CinemaScapeから出演者の名前なんぞパクってきたけど、一人として知った名前なんぞありゃせんわ。それもそのはずでほとんどがジプシー、ロマ人。どこかのロマ(ジプシーがコロニー作って集団で住んでいる)でかり集めてきたんだろ。誰か、映画出たいのおらんかぁぁと、そしたら乗りのエエのんばっかりが、どどーっと押し寄せて大騒ぎ。これもCinemaScapeからのパクりなんだけど、セリフはまともに覚えられんわ、覚える気はないわ、しまいには監督のクストリッツァは切れて「次、間違えたら殺す!」と。そうしたら「おー上等じゃないか、わしも一月前からそう考えとった」。ようこんなのばっかり集めてできたもんだと。。。。ちなみにP-FUNKの連中もたいがい似たり寄ったりなんだよ、ったく。
 だいたいね、ある意味じゃ顔というのは記号だからね、その顔で判別してるわけだけれど、ところが見慣れない顔というのはごっちゃごちゃになりやすい。だからどうなってんだと思うことしきり。しかしそれでもP-FUNKも顔負けの歌とダンス、それからアヒルの洪水にどどーーっと押し流されてしまってる。もうむちゃくちゃ。ストーリー?そんなもの二の次。
 ゴッドファーザー爺ちゃんがクリントンに、チビ女の兄貴がゲイリー・シャイダーに思えてしゃあないんだけど。コズミック・スロップ(slop=肥溜め)にはまるわ、バップガンは(_ _)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!!!だし、ん?マザーシップ、あー出てこないけど、最後に二人が乗る船がマザーシップだ。そうそうシンデレラ・セオリーまで飛びだす始末。
 いちおう黒猫は不吉の前兆で、白猫がいいことのしるしということになってるらしい。が、猫が出てきてそれらしきことになるようだけどはっきりしない。だいたいそのような整合性をこの映画、あるいはこの連中に求めること自体間違っている。で、この黒猫と白猫がまた仲よくて、いつも2匹一緒にいてる。2匹並んで氷が滑るのにそろって顔を動かすところなど可愛いよぉ。あと、上にも書いたアヒルががぁがぁはやぎまわってるわ、豚はクルマをかじっているわ、ヤギがいきなりとびこんでくるわ、えーっとですね、ロマも猫、アヒル、豚、ヤギ....みんな同列。

とにかくこれはファンク、Pファンクだよ。朝まで踊り続けろ!


Chat Noir, Chat Blanc
監督 エミール・クストリッツァ
撮影 ティエリー・アルボガスト
音楽 ドクトル・ネレ・カライリチ / ヴォイスラフ・アラリカ / デーシャン・スパラヴァロ
出演 バイラム・セヴェルジャン / スルジャン・トドロヴィッチ / ブランカ・カティチ / フロリアン・アイディーニ / リュビッツァ・アジョビッチ / サブリー・スレイマーニ / ヤシャール・デスターニ / ミキ・マノイロビッチ
★★★★



2002年01月27日(日)
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