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 ▼ ルイス・ブニュエル『哀しみのトリスターナ』 (70 仏,伊,スペイン)


 
 孤児になってしまったトリスターナをドン・ロペ(フェルナンド・レイ)が養女に引き取って。。。が、そこはブニュエル、この養父にじきに「私はおまえの養父であり、夫である」と言わせる。
 な、なんと、ブニュエル翁、カトリーヌ・ドヌーブに三つ編みのおさげやらせてます。これは必見! 強烈な食い合わせの悪さ。どう転んだって、ドヌーブの三つ編みブルセラなんて想像できるかい。それを臆面もなくやらかしてしまうブニュエルに座布団1枚! 正直、これはやり過ぎです。
 ブニュエル+ドヌーブのコンビはこの4年前に『昼顔』やってるでしょ。4年前に人妻やらせておいて、それにつぎは養女ってのもなぁ、この最初の設定は天才だから許せることで、これが駆け出しの監督なんかがやったらブーイングの嵐。いや、それでもドヌーブの三つ編みおさげはしかと目に焼き付けておく必要あり。そういう意味でこれはマスト!
 つぎの見ものはドヌーブの義足。うををーの足フェチここにありなのであります。しっかしブニュエルにかかるとなんでこうもいやらしく淫靡になってしまうんだろ。ドヌーブの裸なんてこれっぽちも見えないのに、つい想像してしまう。変態オヤジロペがオレは夫だ宣言して養女を手ごめに、あ、いや、納得づくでやらかしてしまうところだってね、妄想ぶんぶんのぶん・・・・なわけです。ドアが閉まって、うーむやっぱりそういうのは見せないかと、ところがちーーっとカメラが動いてもうひとつのドアから・・・・・むふふふ。そのドアも閉められて、あ、あのぉーせっかくティッシュまで用意したのですがぁぁぁ。。。。。すいません(・・;)ふざけすぎました。あ、足フェチですね。いやほんとに観る側をくすぐるツボを心得ておられます。この変態! そしてバルコニーのアレだもん。やっぱりティッシュは用意しておきましょう。
 そして終盤のドヌーブ、これを撮りたいための無理を承知の三つ編みおさげだったのです。ここでの凍りつくようなドヌーブの美しさは、今度は観る側のマゾっ気をいたぶりまくってくれます。フェチ&マゾにはたまらんのだよ。いやぁ、ドヌーブってこんなに美しかったかと再度認識し直してしまったわけ。《ドヌーブ=お姫さま》という公式にはめて観るととんでもない破目に陥ること必至。
 もちろんブニュエルのボヤキとも言える社会批判も全編にわたって鳴り響く。

Tristana
監督 ルイス・ブニュエル
脚本 ルイス・ブニュエル / ジュリオ・アレジャントロノ
原作 ベニト・ペレス・ガルドス
出演 カトリーヌ・ドヌーブ / フェルナンド・レイ / フランコ・ネロ
★★★★☆



2002年02月04日(月)
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