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 ▼ ボブ・ラフェルソン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 (81 米)


 というわけで、きのうに続いて『郵便配達〜』。比較したらアカンよなぁ。でも比較もしてみたくなるでしょ。もうとうに忘れてました。すけべシーン以外は(^_^ゞ だから見直してみた。
 やぁ、ほんと、公開当時、そのすけべシーンばっかり話でてきて、それだからこそ、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」をパロって、「となりのおっさんは二度ベルを鳴らす」とか、「居候、3杯目にはそっと出し」、あ、これはちゃうか。いちおうボケ入れておきました。まぁ比べられるのわかっててリメイクしてんだからしゃあないっしょ。残念ながら、テイ・ガーネット監督の46年版は見てないから2つだけど
 う〜んとやっぱりこっちのほうは何と言っても、ジャック・ニコルソンでしょ。ジャック・ニコルソンについて「上手いというのはすごくよくわかるんだけど、重いんだよねぇ、だから見ていてしんどくなる」と言うのを聞いたことがあるけど、それは確かに言えるなぁ。あの眉間のあたりほんとに濃ゆい。それでどっちがどうだとも言えないんだけど、ジーノとフランクを比べてみたときに、ジャック・ニコルソンのフランクの方が悪いことすんぞぉという顔をしていけないことやっちゃうんだよね。ジーノのマッシモ・ジロッティのほうが、ゑ、それっていけないことなの?って調子で、やっぱり見てたらニコルソンはしんどい。エロくやってくれんのはいいんだけど、ボカシ入ってるので、あれってボカシ取ったらほんまにやっとんのとちゃうか、なんて。う〜ん三国連太郎だわ(-_-) どうして話はすぐこっちのほうに下がってくるかね(^_^ゞ
 で、またジョバンナのクララ・カラマイとコーラのジェシカ・ラングと比べてしまう。ボク的には圧倒的にジェシカ・ラングのタイプの方が好きなんだよ。だけど、ビスコンティのほうでも書いたけど、クララ・カラマイの抜けてしまったような顔が忘れられないんだよなぁ。これは困った。《拘泥》するようなクララ・カラマイのねちっとしたところがジェシカ・ラングにはあんまり感じられないんだよ。もっとしゃきしゃきした女に感じられて。だからすけべシーンがあろうが、ニコルソンばかり見えてしまって、逆にクララ・カラマイのほうがエロ臭く感じてしまう。
 それで、どうもテイ・ガーネット監督の46年版にもあるみたいで、原作もそうなんかもしれないけれど、裁判とか、旦那を殺ってしまってからの後半が何となくだれた感じがして。裁判なんかがどうなって行くかより、女の心の揺れというか、どうはまっていくかをねちっこく描いたビスコンティの方が分があるなあと思うのですね。
 こうなると、どうしてもテイ・ガーネット監督の46年版、探してこんなアカンね。

The Postman Always Rings Twice
監督 ボブ・ラフェルソン
脚本 デビッド・マメット
原作 ジェームズ・ケイン
撮影 スベン・ニクビスト
出演 ジャック・ニコルソン / ジェシカ・ラング / ジョン・コリコス / アンジェリカ・ヒューストン
★★★



2002年03月04日(月)
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