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■ ▼ クリストファー･ドイル『孔雀／KUJAKU 』(98 日,香港)
『恋する惑星』などウォン･カーウェイといったら、この人ありきのクリストファー･ドイルの最初にして最後(にしてほしい｡｡｡苦笑)の監督作品。ずばっと言い切っておきますと、MTVはやっぱ映画じゃないやんねぇ、というのが正直な感想。いくら『恋する惑星』が好きで、その最大の理由が、クリストファー･ドイルのカメラであったとしても、ドイルから安全装置を取り外して暴走させたら、こうなってしまうのね(-.-;)
個々のパート、パートを取り上げてみると、すごく面白い(exciting)なんだよねぇ。例えば、スペイン女がアコギで歌う、しかもビール飲んで、がらがらとうがいの音で歌ってしまうのなんて最高よ。それとかラスト近くで、浅野忠信、ケビン･シャーロック 、シュー･メイチンの３人が座る位置をしゃべるたびに変えていくところなんてのも面白い。そして青いソファに青い衣装 ― この青、青、青....がいいよね、そして赤だもん ― の浅野の、ぼそっとつぶやき。結局、この一言だけだったんじゃないかと｡｡｡
でもね、何度も提示される浜への道なんてのは、これでもか、これでもかと手を換え品を換え、一本のフィルムを編集しまくっていて、しまいにゃ鼻持ちならないんだって。いくらドイルがこれまでに見せて（魅せて）くれた映像が好きでも。なんかドイルのオナニー見せつけられてるって気がしないでもないね。
たぶん、最も受けただろう、78歳の婆ちゃんジョージーナ･ドブソンのラッピング?にしたって、どうぞこれだけでMTVでぶん流して下さいませ。ところで、このサンプリングネタ、何だったっけ？ そこまで出かかってんだけど、思い出せない。あぁ、いらいらする。
Away With Words
監督 クリストファー･ドイル
脚本 クリストファー･ドイル / トニー･レインズ
撮影 クリストファー･ドイル
音楽 板橋文夫
出演 浅野忠信 / ケビン･シャーロック / シュー･メイチン / クリスタ･ヒューズ / ジョージーナ･ドブソン / 久保孝典★★☆
2002年03月19日(火)
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