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 ▼ ビルジニ・テブネ『サム★サフィ』 (92 日,仏)


 このオーレ・アッテカって、顔は結構細面なのに、バディーがぷりんぷりん、むちぃ〜。こういうの誰かさんは好きだったなぁ(笑) ボクはいまいちノーサンキュなんだけど、それはそれとして、最後の方でやっとこさビーチクもみえたりすると、ちょっと魅かれてしまって。。。なんじゃそら。それから『キカ』にも出てたゴルチエのモデルのロジー・デ・バロマ、インパクト強すぎ。彼女(?笑)が出てくるとまわりを完全に食ってしまうんだから、とにかく濃すぎ(^_^ゞ だからなのか、うーんとね、これフランス・スペイン合作かとずっと思ってた。だってあまりにあっけらかんとしてるでしょ。ところがフランス・日本の合作なんだね。なんで?
 このビルジニ・テブネというフランスの女性監督の作るの『エルザとエリック』もそうだったけど、とにかくおっシャレ。とくにこの『サム★サフィ』の、色の使い方なんて、日本人には絶対真似ができないなぁ。そしてポップ! スーツにスニーカー履かせてみたり、衣装や小道具が考えられないくらいポップ。そして何よりも映画の作り方そのものがめっちゃくちゃにポップで、日本じゃなんでこうポップに映画つくれないんだろうね。
 原題の『Sam Suffit』というのは、この映画の中では海際に建つボロい船小屋の名前だけれど、フランス語で「もうたくさん」と言う意味らしい。なるほどね、と話の筋からうんうん頷ける。
 その話の筋のほうはバラさないで、江国香織『いくつもの週末』の中でこの映画から引用してるらしいんだけれど、そのセリフ

 「自立なんてつまらない。人生は依存のゲームだから面白い」

これだね、この映画のポップな原点は。もうこれに尽きるんよね。ごちゃごちゃ書こうと思ったけど、この一言でなぁんも書けんよ。とにかく軽く軽くポップに明るく、肩張らずに見せておいてぐさっとこれだもん
 ジャン・フランソワ・バルメとクロード・シャブロルのオカマ夫婦もばっちり決まってるし、そして今回のビックリ玉はキザイア・ジョーンズだ。必見!


Sam Suffit
監督 脚本 ビルジニ・テブネ
撮影 ジャン・フランソワ・ロバン
出演 オーレ・アッテカ / フィリップ・バートレット / ジャン・フランソワ・バルメ / ロジー・デ・バロマ / クロード・シャブロル / キザイア・ジョーンズ
★★★★☆





2002年03月23日(土)
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