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■ ▼ スーザン・ピット『アスパラガス』 (79 米) ほか2本
まずは『アスパラガス』 テレビの画面に、丸い輪の中に女の脚がにゅっと出てきて、それに蛇がからみついた最初の瞬間から、素で見てるのがもったいないような。。。。次から次へとイメージが尻取りのように現れては消えていく。何が何だとかヤボなことは抜きにして、ひたすら流れに身をまかせて。圧巻は劇場シーン。こんなアニメ見たことなかった。この部分3次元アニメに変わるんだよ。しかもしかも79年(実際に製作に4年かかっている)というと、CGなんか全く存在してなかったのだから。凄すぎる。何でもこの『アスパラガス』だけで下絵を1万枚以上も描いたとか。出てくるアイテムが幻想的ですごくいいし、色も思いきりきれい。そしてこのえっち臭さときたら。。。これ夜中にヘッドフォンかまして見てたんだよ、来ましたねぇ、ばっちり。 『ジェファーソン・サーカス・ソング』 これは実写を用いてコマ落としでアニメ化してる。『アスパラガス』のあとに見ると、さすがに古さを感じてしまったりもするけれど、まさに「少女的フェリーニ」の世界。とにかく怪しい。ほんとヘタすれば少女愛に通じてしまいそう 『ジョイ・ストリート』 『アスパラガス』から16年経って作られた。前の2作がほとんどイメージの積み重ねだけであったのに、この『ジョイ・ストリート』ではいちおうのストーリー性もある(ことはある)。でもやっぱりイメージ、メタファーの積み重ねであることには変わりがない。『アスパラガス』に比べて、技巧的によくなっているんだろうけれど、ずいぶん整理されて荒唐無稽さが影を潜めてしまうのがちょっと残念。やっぱり、ぎんぎんぎらぎらな『アスパラガス』はなにおいても最高。 ビデオ、DVDでは、以上3本の短編アニメがパックされてます。ビデオのパッケージを見た瞬間にニンマリ。うを〜、こういうのが出回ってることに感謝。
Ponette ■ Asparagus (79 米) 監督 撮影 スーザン・ピット 音楽 リチャード・テイテルバウム ■ Jefferson Circus Songs (73 米) 監督 撮影 スーザン・ピット 音楽 イェール・マーシャル 出演 アレーナ・ファーゴ / スティーヴ・クレメント ■ Joy Street (95 米) 監督 撮影 スーザン・ピット 音楽 ロイ・ネイサンソン
★★★★★
2002年03月29日(金)
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