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 ▼ ピーター・チャン『金枝玉葉2 ボクらはいつも恋してる!』 (1996 香港)



 続編の辛さ。。。。どうしても1発目『金枝玉葉 君さえいれば』と比較してしまう。比較したら見劣りしてしまう、粗さが目立つ。1発目の生き生きしたハチャメチャ加減に勢い★5つ付けてしまって、ちょっと甘すぎかと、あとで4個半に減らした。(れびゅ、時間なかったので書き上げてないねぇ、すまぬ)
 やっぱりついつい比較してしまうんだけど、1発目は、ウィン(アニタ・ユン)が女から男に化けるという一点で突破して行ったのに、今回はバイセクシャル三つ巴戦になったおかげで少し散漫状態。それとサム(レスリー・チャン)のダメ男っぷりは健在だけれど、一方のアニタ・ユンに1発目の初々しさが失せている。こればかりはどうにもならん話なんだけどね。
 だけど今回もハチャメチャはハチャメチャ。ツイスト&シャウトなんて引っ張ってくるのは『ヤァヤァヤァ!』だよな。そしてこれがキーになるんだけれど、ウディ・アレンとウーピーのマスクが出てくるのには笑うた、笑うた。
 さてそのマスクのせいで、サムとフォン(アニタ・ムイ)が、これは正真正銘の男と女の関係に陥ってしまう。せっかくそういう関係にしておいて、例のエレベーターに閉じ込めまでしてながら、何だか変。そして肝心の「男女ウィン」とフォンの関係がいまひとつしっくり来ない。元々、その話そのものに無理があるのかもしれないし、《ウィン+サム》対《サム+フォン》の三角関係だけだとありきたりすぎるからなぁ。そこをユーロ(チャン・シウチョン)とオー(テレサ・リー)のバイな関係で補完しようと考えたのかもしれないけど、これがハチャメチャに埋もれてしまって蛇足のようにしかとらえられないんだよ。そんなことなら肝心の関係をもっとじっくり描いてほしかったな。
 そういうことはともかくとして、今回もきっちりわかっていながらはめられたという感じが強い。

Gum gee yuk yip 2
製作 ピーター・チャン / クラウディ・チョン
監督 ピーター・チャン
脚本 ジェームズ・ユェン
撮影 ヘンリー・チャン
出演 レスリー・チャン / アニタ・ユン / アニタ・ムイ / チャン・シウチョン / テレサ・リー / エリック・ツァン / カリーナ・ラウ
★★★☆



2002年08月21日(水)
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