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■ ▼ デビッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』 (2001 米,仏)
あー、ごめんなさい。やっと見ました、ビデオで。。。。むちゃ悔しい、なんで映画館で見なかったのだ、アホです。これ映画館でぎゅいんぎゅいんに型にはめこまれて見たら快感80倍のはず。あぁ、ほんま悔しい。マイコロリさんはフランスで去年の11/26にすでに見てるんだよなぁ。それ読んだときに思わず、「むちゃうらやましいぞ」とメールまでしたというのに。。。ほんまアホです。
で、いきなりのローラ・ハリングの視線でもうきれいに引っ張り込まれてしまってた。ロスの街明かりできっちり『ツインピークス』やってくれてんのにニンマリ。このニンマリ感は最後の最後まで続くのだが、もちろん顔はたぶん引攣ってたでしょう。 これって『ツインピークス』と同じようにABCかどっかのテレビドラマとして企画されたってことオフィシャルにも書いてあったっけ。ところがテレビ局がこんなものテレビで流せるかいとビビってしまったのを劇場用に練り直した。元のテレビ用にはレスビアンシーンやらオナニーシーンあったんやろか。ひゃっひゃっひゃ、誰や、それやったら、ボクも見ようとそそられてるのは(爆汁) ナオミ・ワッツがね、すげぇぇぇ〜〜〜!!と言うわけではないのだけれど、一見ふつうっぽい彼女を、見せるように見せるように作られてる。実際、幾通りもの役柄を演じ分けさせている、これがすごい。でもよく考えてみればすごいことでもなんでもなくて、人間なんてひとつのキャラで通してるわけじゃない。相手によって幾通りものキャラを演じ分けてるはず。そんなベタなことをすっと表現してしまっているリンチというのはやっぱりすごいのだった。で、その中には、かのシーン(見てみたいだろう(笑))やら、オーディションでも同じセリフを全く違うように演じ分けさせてんだよね。このオーディションでの演じ分けというのは、プロなら当たり前だろうけれど、すごくない? そして一方のローラ・ハリング、彼女、上にも書いたように、最初の視線からボクはもう逝ってしまっていて、うっとり、かのシーンの肉感的なことといったらきっちりオカズに。。。ごめんなさい、少々下品でした。。。。でもエエやんかぁ、ナオミに負けないよう励みます。励んでる最中に電話かけてきてね、すっ飛んでくから。 文句たれたら、少々蛇足っぽいとこもあったりして、気をもたすだけもたせておいて、何、それ?ってとこもなきにしにあらずなんだけど、そんなんも許す。しばしふっきれないものを感じ続けてたのがウソのようなリンチ・ワールド全開! わけわかめ(古っ!)、いみふめ(死語っ!)だろうが、『ツインピークス』に比べれば、それなりに理路整然ともしていて、ありきたりの言葉で言い表すなら、メヴィウスの輪。これ、これ、これ、これでなきゃリンチじゃない。
Mulholland Drive 製作 ニール・エデルスタイン / ジョイス・エライアソン / トニー・クランツ / マイケル・ポレール / アラン・サルド / メアリー・スウィーニー 監督・脚本 デビッド・リンチ 撮影 ピーター・デミング 美術 ジャック・フィスク 音楽 アンジェロ・バダラメンティ 出演 ナオミ・ワッツ / ローラ・ハリング / ジャスティン・セロー / アン・ミラー / ダン・ヘダヤ / マイケル・J・アンダーソン
★★★★★
2002年09月11日(水)
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