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 ▼ ジャン・ジャック・アノー『愛人 / ラマン』 (1992 英,仏)


 ボクのメロドラマ好きも完璧だね(^_^ゞ 
 デュラスといったら『モデラート・カンタービレ』、確か学生だったときに読んだよなぁ、しかしあまり記憶がない。それで何年か前に、デュラスがどうのこうのと騒がれていたような、『愛人』がむちゃ売れたんだって? どうも世事に疎くていかん。というか根っからのヘソ曲がりにつき、世の中で騒がれたら、まずシャットダウンしてしまうという悪癖が邪魔をする。そして誰もデュラスなんて言わなくなった頃に、そう以前にバカ売れしたらしい本がどっとBOOKOFFに100円で出てたから、じゃ読んでみようと、しっかり『愛人』だけじゃなく、ぶっ続けて『北の愛人』まで読んでんだわさ。しかしなんでこんな本がよくもバカ売れしたのか、ボクにはようわからん。思っきりの散文詩じゃないですか。イメージ膨らませていくの、大変、大変。まずもってメコン川の広さをイメージするだけで大変でしょうに。でもその分、ボクは好きだったけど。
 というわけで、さぁ読んだけれど、映画の方の『愛人』はどうしようと、ずっとレンタル屋に行くたびに気になって、神棚にあげといたような状態だったわけ。やっとのことで見ました。「先に本で読んでおいてよかったぁ」というのがまず感じたこと。本で読むと、散文詩と思えるのが、映像となると良くも悪くも散文になってしまっている。すごくわかりやすくなってしまっている。あ、どこか『北の愛人』のほうとごっちゃになってるかもしれない。もっと二人の兄、母親との間の愛憎がきつかったような印象があったんだけど、意外と映画の方ではそこのところがさらっとしてるかなぁ。その分、ジェーン・マーチとレオン・カーフェイのメインである「愛人」関係が濃密に描かれているのであります(^_^;ニョホホ… 考えてみれば、家族の環境がどうであるとか、理屈抜きでしょ、こういうのって、こういう関係にはまるのって。本で読んだよりずっとずっとR指定だったなぁ。このR指定のおかげでエマニュエル夫人のようにヒットしたのかい? モロでもないからそういうとこが女性受けしたのか(汁) それよりなんと言うても指の動きでしょ。たまりません。R指定の中での指の動きもたいがいなんだけれど、最初に出会ったときの車の中の指の動き、もう胸キュンです。。。。をい、何を思いだしてんだよ
 とにかく身に覚えがあるなら、じゅわぁーっと滲みてくるでしょ。困ったもんだわ、このおっちゃんも。あ、映像もきれいですねぇ、真っ赤に沈む夕陽だとか・・・・ヴヴヴヴ('_;)
 なんじゃかんじゃ言われるのは承知の上で、ぐっとこたえる秋の夜長でありました。

L'Amant
製作 クロード・ベリ
監督 ジャン・ジャック・アノー
脚本 ジャン・ジャック・アノー / ジェラール・ブラッシュ
原作 マルグリット・デュラス
撮影 ロベール・フレス
音楽 ガブリエル・ヤード
出演 ジェーン・マーチ / レオン・カーフェイ / フィレデリック・マイニンガー / アルノー・ジョバニネッティ / ジャンヌ・モロー
★★★★☆



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2002年10月02日(水)
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