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■ ▼ 石井隆『TOKYO G.P.』(2001 日)
もともとハードコアバンドRISING SUNのビデオクリップを作るというのが発展して、いちおう劇場公開用の映画となったらいいけど、こんなのRISING SUNか、ZEEBRAとかのファンにしか受けないだろうな。芝居部分の大根ぶりときたらどうにもならなくて、あんたしゃべらんとってくれ(-_-ﾒ)モン。まったく見てられないんだって。どこでどうなって映画になったんか知らないけれど、石井隆もこんなのに関わってるようじゃおしまいだな。
とにもかくにも、演技的にド素人ばっかりを集めて、わぁわぁぎゃあぎゃあ言いながら作ったんだろうけど、確かに演技的ド素人で映画を作るといえば、大島の『新宿泥棒日記』がそうで、そこで大島は虚構と現実のカラクリをうまくとりこんだ。この『TOKYO G.P.』でも、虚構と現実をとりこむことで、どうにもならない話に背骨を通したつもりなんだろうけれど、完璧な空振りに終わってしまってる。しょせん、ビデオクリップの延長上に作られたものでしかなくて、比べるにもステータスがちがいすぎるか。
そのどうにもならない、どうでもいいような話ってのが、テディベアを見つけ出して運ぶといういかにもテレビゲーム的で、現実感がない。要は他人がやってるアクションＲＰＧを傍観していてもなんもおもしろくないのだよ。テディベアなんてのもそうだが、新宿カラス軍団、六本木トラ軍団、それに渋谷なんだっけ？…あまりの情けなさに涙が出てくる。
監督･脚本 石井隆
撮影 柳田裕男
出演 ＨＩＲＯ / ＺＥＥＢＲＡ / ＨＡＲＵ / 松井純 / 梅原梨央 / ブライアン・バートン・ルイス / プラチナム / エンセン井上 / 真木蔵人 / 鶴見辰吾
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2002年10月22日(火)
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