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■ 石井隆『花と蛇』 (2003 日) ★
自らすすんで見に行こうとして見たわけじゃないんですけどね(最初から言い逃れ)、友だち、つうても妙齢の女性ですが、「まごちゃん『花と蛇』見に連れてってよ」とせがまれて、はい、おつきあいも大変であるます。 「SM、緊縛などに全裸で挑んだ杉本の頑張り」(サンスポ)などと話題性十分で、あの杉本彩がSMでびしばし縛られているとなると、男ならずとも女も見てみたいとなるんでしょ。3/26のうらまごに 「はい、いくら話題になろうが、レディースシートに座ってまで見てはいけません。」 と書いたように、どこかの映画館ではレディースシートまで用意されていたらしいんだけどね、幸いかな、ボクは十三東映なるなんとも場末の雰囲気ぷんぷんのところで見たから、まだなんぼか救われるか。十三東映のトイレのアンモニア臭はエロ映画にばっちりですなぁ。そして、ぱらっぱらの客。客層もどうにもこうにも風采のあがらないオヤジばかり。これですよ、これ。このうらさびしさ。映画館の薄暗がりでオナニーでもやってるようなんじゃないと。映画大好きぃ〜って、ちょっとそれらしきおねえちゃんが、どれどれって見てるような映画館でこの映画は決して見たくはないです。仮にお女性がいたとしても「わたしは淫乱よ!」と開き直れるような女性じゃないと。 ずばり、これはエロ映画です。杉本彩を売りにしただけのエロ映画以外のナニモノでもありません。エロ映画としてどうかというと、べつにぃ〜ってレベルです。 そしてSMっていう観点からみるとうるさすぎ。とくに伊藤洋三郎(ピエロ)ははしゃぎすぎだろ。それ以前に演出が、大がかり、大袈裟すぎるんだよ。これでもか、これでもかってほどに、縛りのシーンが現れて、次から次と縛りの見本市。それはそれで楽しめるかもしれないけれど、ひとつひとつの責めが思い切り淡泊。全くもってぞくぞくしません。一緒に見に行った女性は、それでもぞくぞくしたって言うてたけど、修行がたらんのだよ。石橋蓮司もなぁ、情けないし、杉本彩のナイスバディが救いか。でもあの肉体に縄は似合わない。ところで、鬼源(原作読んだ人しかわからない^^;)出てたの?冗談でしょ。 「というかね、そんなにSMがメインストリームに出てきていいのか? やっぱり淫靡なものは淫靡なまま、影の世界にこびりついていてほしい。それにしても石井隆なぁ、ちょっと石井隆もお見限りだねぇ。」(3/26 うらまご)ですね、やっぱり見る前からわかりきってた通りでした。
監督・脚本 石井隆 原作 団鬼六 制作 清水一夫 撮影 佐藤和人 / 小松高志 / 柳田裕男 照明 安河内央之 美術 山崎輝 音楽 安川午朗 出演 杉本彩 / 石橋蓮司 / 野村宏伸 / 遠藤憲一 / 未向 / 伊藤洋三郎 / 山口祥行 / 中山俊 / 有末剛 / 寺島進
2004年05月04日(火)
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