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■ ビガス・ルナ『マルティナは海』 (2001 スペイン) ★
どんどんつまらなくなりビガス・ルナ。スペインの巨匠という名を得て、駄作しかつくれなくなったか。 ボクがスペイン映画に期待してしまうのは猥雑な軽いエロさ。映画の最初のシーンでマルティナ(レオノール・ワトリング)がぼとぼとのパンツを干すところ。それをウリセスのいかにもといったいやらしい目が見つめる。をっ、と喜んでられたのもそこまで。単なるメロドラマで、なんのひねりもない。何度も何度もしつこく繰り返される「二匹の蛇が…」というウリセス(ジョルディ・モリャ)の寓話もうざいばかり。一匹のワニにしてもこれ見よがしに思わせぶりなだけで最後の最後まで何のことはない、二匹の蛇が同じ爬虫類のワニに変じてしまったのかい。ラストの臭さといったら、映画館で見ようものならポップコーンぶちまけたくもなる。 レオノール・ワトリングねぇ.....、結局のところ、彼女を売り出すためのデモ映画でしかないんじゃないか。だから気前よく縫いじゃってくれてるです。もちボカシ入りでもヘアも映ってるですよ。そんなところにしかセールスポイントがないってのも極度につらいもんがある。いったい、ビガス・ルナって監督はおっぱい好きなんかね。なんせ『おっぱいとお月さま』の監督だもんね。赤ん坊の授乳シーンもサービスしちゃってくれるのには笑ってしまった。 ペネロペ・クルスは、ルナの『ハモン・ハモン』(92)で引っ張り出されて、そのあとアルモドバルの『ライブ・フレッシュ』。このレオノール・ワトリングも『マルティナは海』のあと、アルモドバルの『トーク・トゥ・ハー』とすっかり図式ができあがってんのか。そのあとが『死ぬまでにしたい10のこと』ではなぁ。レオノール・ワトリングもペネロペと同じ道を歩むのか。
SON DE MAR 監督 ビガス・ルナ 製作 アンドレス・ヴィセンテ・ゴメス 原作 マヌエル・ヴィセント 脚本 ラファエル・アスコナ 撮影 ホセ・ルイス・アルカイネ 出演 レオノール・ワトリング / ジョルディ・モリャ / エドゥアルド・フェルナンデス / セルジオ・キャバレロ
2004年08月29日(日)
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